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天領祭りと掛屋の趣

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天領祭りと掛屋の趣


ひた天領祭り


九州で江戸幕府直轄の天領で、しかも幕府派遣の代官が常駐したのは長崎とここ日田だけです。
林業の町としてしばらく天領であったことを市民自身が忘れていましたが、昭和54年から天領としての歴史の見直しが始まり、併せて天領祭りが始まりました。

一歩足を踏み入れればそこは江戸時代

大坂の豪商天王寺屋藤兵衛から贈られた、天王寺と住吉大社を描いた六曲一双の屏風を中心に、当家の家宝としている苗字帯刀許可の代官書付並びに銀盃三重・漆器・琴・胡弓など、天領時代を体感できる展示です。

天王寺住吉屏風 六曲一双   天王寺住吉屏風 六曲一双
     花:假屋崎省吾作

掛屋というのは代官(郡代)御用達の金融業等を行うもので、掛屋八軒衆と呼ばれた大きな掛屋がありました。
当草野本家はその八軒衆の一つで、天領時代の様子を最もよく今に伝えていると言われています。

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江戸後期から明治時代日田では煎茶が大流行し、頼山陽、田能村竹田、木下逸雲など多くの文人が日田を訪れ煎茶を楽しんだと伝わっています。

  見どころ

  • 大阪の豪商天王寺屋藤兵衛から贈られた『天王寺住吉屏風』
  • 郡代 塩谷大四郎直筆の掛け軸
  • 東本願寺第22世門主(明治22年~)大谷光瑩師直筆の掛け軸
  • 日田県初代県知事松方正義直筆の掛け軸、扁額(日田は明治維新後廃藩置県まで4年間九州を代表する特別な県でした)
  • 京焼の名工青木木米の茶瓶ほか煎茶の諸道具
  • 大正3年(1914年)の煎茶会絵巻とその再現


(※画像はクリックで拡大します。)

江戸時代から伝わる漆器や弁当箱など江戸時代から伝わる漆器や弁当箱など

代官塩谷大四郎直筆の掛け軸代官塩谷大四郎直筆の掛け軸

煎茶会絵巻(大正3年)再現をご覧下さい煎茶会絵巻(大正3年)
再現をご覧下さい